2025.01
静岡市葵区人宿町でアパートの建具交換工事を行いました。
今回の工事では、押入れの襖をシナ合板の建具へ交換。実は、当初のオーナー様の希望は「折れ戸」への変更でした。
しかし、折れ戸には意外なデメリットがあることを説明し、最終的に建具交換という形で施工することになりました。
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折れ戸に潜むデメリットとは?
最近のリフォームや新築物件では、押入れの襖を「折れ戸」に交換するケースをよく見かけます。一見、折れ戸はモダンで使いやすそうに見えますが、実際に施工する職人や現場の人間は折れ戸を避けることが多いのです。その理由は以下の通り。
1. 可動部分が多く壊れやすい
折れ戸は蝶番やレール部分が多く、使用頻度が高いと故障しやすい傾向があります。特に賃貸物件では、住人が変わるたびに負荷がかかるため、修理や交換の頻度が増える可能性があります。
2. 開閉スペースが意外と必要
折れ戸は開いた際に室内側へ飛び出すため、思ったよりもスペースを取ることがあります。部屋のレイアウトによっては、折れ戸が邪魔になって家具の配置に影響を及ぼすことも。
3. レールの掃除やメンテナンスが大変
折れ戸にはレールが付きますが、ここにホコリやゴミが溜まりやすく、定期的な清掃が必要になります。また、レール部分の歪みや破損も起こりやすく、経年劣化による不具合が発生しやすいのもデメリットです。
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なぜ「シナ合板の建具」を選んだのか?
今回の工事では、折れ戸の代わりにシナ合板の建具を選びました。シナ合板の建具には、以下のようなメリットがあります。
✅ メンテナンスが楽 → 可動部が少ないため、故障のリスクが低く、長持ちする。
✅ コストが抑えられる → 折れ戸に比べて施工費用が安く、更新時のコストも低い。
✅ シンプルでどんな部屋にもなじむ → ナチュラルな木目調で、賃貸物件でも人気が高い。
オーナー様には、これらのメリットをしっかりとご説明したところ、最終的にシナ合板の建具への交換を選択されました。
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建具無しのクローゼットという選択肢も?
最近の建築会社では、あえて建具を設置しないクローゼットを採用するケースも増えています。その理由は、「開け閉めの手間を省く」「コストを抑える」「開放感が出る」といった点が挙げられます。見た目のオシャレさだけでなく、機能性やメンテナンスのしやすさを考慮して選ぶことが重要ですね。
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まとめ:見た目だけでなく、使い勝手も考えて!
今回の工事では、折れ戸ではなくシナ合板の建具を採用し、オーナー様にも納得していただきました。見た目のデザインだけでなく、長期的なメンテナンス性や使い勝手を考えた選択が大切です。
リフォームを検討中の方は、「どんな建具が最適か?」をじっくり考えてみてくださいね!